双極性感情障害と私の回復ノート

あたらしい朝に向かって、一歩ずつ進む坂道のように。

回復は「静かな革命」――声を上げずに、世界が少しずつ変わっていく感覚

こんにちは、「さかみちライフ」です。
頭の中の“ぐるぐる”を整理するために、このブログで日々のことを書いています。
双極性感情障害の当事者として、就労B型に通いながら、社会復帰を目指す日々を送っています。

「回復」という言葉を聞くと、どこか派手なイメージが浮かんでいました。元気になる、前向きになる、できなかったことができるようになる。劇的な変化や、はっきりした線のようなもの。でも、私が今体験している回復は、そういうものとは少し違っています。

音を立てない変化。気づいたら、景色の色味がわずかに変わっているような、そんな感覚です。

以前の私は、「変わらなきゃ」といつも思っていました。今のままではだめだ、もっとちゃんとしなければ、と自分を急かしていた気がします。そのたびに心の中で、小さな戦いが起きていました。勝ったり負けたりを繰り返して、どちらにしても疲れてしまう。そんな日々でした。

今は、「革命」という言葉が、意外としっくりきます。ただし、それは声高に叫ぶものではありません。旗を掲げることも、誰かに証明することもない。ただ、生活の奥のほうで、静かに進んでいく変化です。

たとえば、朝。以前は目が覚めた瞬間から、頭の中がざわざわしていました。今日をどうやり過ごすか、失敗したらどうしようか。今も不安がゼロになったわけではありませんが、布団の中で一呼吸おける日が増えました。それだけで、朝の質が変わります。

就労B型で過ごす時間も、革命の一部かもしれません。特別な成果が出るわけではなく、淡々と作業をして、時間が来たら帰る。それでも、「今日もここに来た」という事実が、静かに積み重なっていきます。誰にも気づかれなくても、私の中では、確かな移動が起きています。

回復は、前に進むことだけではない、と最近は感じます。立ち止まること、引き返すこと、同じ場所を何度も確認すること。それらも含めて、流れが少しずつ変わっていく。川の向きが変わるように、気づいたときには、違う場所に立っている。

革命というと、激しさや痛みを伴うものを想像しますが、私の回復は、むしろ静けさの中にあります。無理に自分を奮い立たせない。調子が落ちた日は、「今日はそういう日」と認める。それだけで、内側の緊張がほどける瞬間があります。

もちろん、後戻りしたように感じる日もあります。調子を崩して、「結局何も変わっていないのでは」と思うこともあります。でも、以前の私と今の私では、同じ場所にいても、見ている角度が少し違う。その違いは、とても小さいけれど、確かです。

回復は完成形ではなく、進行形なのだと思います。終わりのない、静かな革命。誰かに拍手されることもなく、ニュースになることもない。でも、自分の呼吸が楽になり、自分の居場所が少し広がる。それだけで、十分に意味がある。

今の私は、その革命の途中にいます。大きな言葉で語ることはできないけれど、今日も静かに、内側で何かが動いている。その感覚を、そっと大切にしながら、生きています🕊️