双極性感情障害と私の回復ノート

あたらしい朝に向かって、一歩ずつ進む坂道のように。

偏見の壁を越えるためにできること

こんにちは、「さかみちライフ」です。
頭の中の“ぐるぐる”を整理するために、このブログで日々のことを書いています。
双極性感情障害の当事者として、就労B型に通いながら、社会復帰を目指す日々を送っています。

世の中には、まだまだ精神疾患に対する偏見が残っています。
それはニュースの中にも、職場の空気にも、人との会話の隙間にも、ふっと忍び込んできます。
私自身、何度もその「見えない壁」にぶつかってきました。説明しても伝わらない時、表情の奥に“距離”を感じた時、理由のわからない不安が心に入り込んだこともあります。

偏見の問題を考えるとき、いつも思うことがあります。
「自分を守ること」と「世界に歩み寄ること」、この両方を少しずつ続けるしかない、ということです。

病気について説明するのは、とてもエネルギーを使います。
ときには誤解されることもあり、勇気を出して伝えたのに、むしろ心が削られることもありました。
それでも、少しずつ言葉にすることで、相手との距離がほんの少し縮まった経験もあります。

まずは、自分の状態を自分でわかること。
「今日は無理をしない」「ここまではできる」「この一線を越えると危ない」
こうしたラインを自分で知っておくことは、偏見から身を守るための盾になります。

そしてもう一つ、自分を説明するとき、すべてを背負い込まないこと。
病名を説明する義務もなければ、感じ方を細かく語り尽くす必要もありません。
本当に必要なことだけを、必要な場面で、負担のない範囲で伝える。
それで十分です。

偏見は、知らないことから生まれます。
でも、当事者が「教える役」になりすぎると疲れてしまいます。
だから私は、必要な時だけ小さな一歩を出すようにしています。
例えば、体調が悪い日には「今日は波があるので、少しゆっくり進めます」と伝える程度。
病名を出さなくても、十分に関係は成り立つと感じています。

就労Bの中でも、似たような距離感を抱えている人が多いように思います。
それぞれに事情があって、過去があって、できごとが積み重なって、今ここにいます。
その姿をお互いに理解しようとする“空気”があるだけで、人は安心できるものなんだと、最近よく思います。

偏見に傷つくことがゼロになる日は、まだ遠いかもしれません。
でも、自分ができる範囲で言葉を選び、自分を守りながら、そっと前に進んでいく。
この積み重ねが、いつか偏見の壁を少しずつ薄くしていくはずです。

自分を否定しないこと。
説明しすぎて疲れないこと。
伝えるタイミングを、自分のペースで選ぶこと。
そして、安心できる場所を一つずつ増やしていくこと。

それらはすべて、偏見の壁を越えるための“小さな味方”です。
完全に壁がなくなる世界は難しいかもしれません。
でも、自分の心が少しでも軽くなる歩き方なら、今の自分にもできる。
その実感があるだけで、明日へ向かう気持ちが少し楽になります。

今日も、できる範囲で、無理のない距離感で。
それが、偏見の壁を越える一番やさしい方法なのかもしれません。