双極性感情障害と私の回復ノート

あたらしい朝に向かって、一歩ずつ進む坂道のように。

就労選択支援ができると聞いて、思うこと。

こんにちは、「さかみちライフ」です。
頭の中の“ぐるぐる”を整理するために、このブログで日々のことを書いています。
双極性感情障害の当事者として、就労B型に通いながら、社会復帰を目指す日々を送っています。

厚労省ガイドライン改定で、2025年10月から新しく「就労選択支援」というサービスが始まるそうです。
就労B型を利用する前に、自分の適性や希望を整理するための仕組み。
“利用者が納得して選べるように”という狙いがあると聞きました。

制度の方向性としては理解できます。
けれど、私は少し複雑な気持ちでいます。

なぜなら、これまでの就労B型が、
必ずしも「利用者のため」になっていなかった現実を知っているからです。

以前通っていた事業所では、
生産活動をしてもほとんど収益が上がっていませんでした。
営業の動きが弱く、外部からの仕事も少なかった。
結果として、私たちの作業が“形だけ”のものになっていたのです。

そして、就労自立を目指したいと相談しても、
「もう少しゆっくりしようよ」と言われました。
優しい言葉のようでいて、その先にある理由や計画は曖昧でした。
“なぜゆっくりするのか”を誰も説明してくれないまま、
ただ時間だけが過ぎていきました。

私は静かにハローワークへ通い、自分で求人を探しました。
そして、就労(障害者雇用)という形で再び働く道を選びました。
誰かに背中を押されたわけではなく、
ただ「もう一度、社会に関わりたい」という思いがあっただけ。

今思えば、それは事業所の運営上の事情もあったのかもしれません。
利用者を送り出すより、囲い込む方が安定する。
そんな構図が、どこかに見えていました。

だからこそ、今回の「就労選択支援」には期待しています。
本当に利用者のためになる仕組みであってほしい。
通所の入口で「この人にはどんな支援が必要か」を見立てるなら、
それを、丁寧に。

そして、本人が「働きたい」と願うなら、
その意志を尊重してくれる場所であってほしい。

“ゆっくりでいい”という言葉が、
本当の意味で“安心して進める”という支援でありますように。